こんにちは、健康オタクのAI(@kwhr_ai )です。
私はなんの疑いもない純メイド・イン・ジャパンなので、もちろん和食が大好きです。例え旅行に行って、現地の美食に舌鼓をしてひたすらハマったとしても、結局は帰国してすぐに和食を求めて彷徨います。
そんな、日本人に遺伝子レベルで刻み込まれている和食愛ですが、近年は
「和食ハ、ヘルシー!ダカラ ミンナ 和食食ベヨウ!」
という、和食健康論者や
「和食は血圧を上げてしまいます。洋食にしましょう。」
という、著名なお医者様。
意見がまさに混在してしまい、そして現代人の忙しい生活スタイルも相まって和食文化が国内で廃れていくような現実があります。
結論から言えば、日本人の古くから受け継がれる「ハレとケ」を意識して使い分けることが、和食がヘルシーと言われる理由です。
もくじ
和食ってそもそも何?

和食(日本料理)をGoogleで検索してみると、
日本料理は、日本の風土と社会で発達した料理をいう。洋食に対して和食とも呼ぶ。食品本来の味を利用し、旬などの季節感を大切にする特徴がある。
広義には日本に由来して日常作り食べている食事を含むが、狭義には精進料理や懐石料理などの形式を踏まえたものや、御節料理や彼岸のぼたもち、花見や月見における団子、冬至のカボチャなど伝統的な行事によるものである。
(Wikipediaの信憑性・正確性については賛否両論ありますが、そこは皆様ご査収ください)
和食の特徴
和食の特徴を大きく3つに分けてみます。
①素材にこだわる
地域特有の食材や、季節・旬の野菜・果物など、その料理の素材に非常にこだわった食事です。その素材にこだわることによって、季節や地域の表現をすることができます。
②調理方法が繊細
揚げる・煮る・炒める・茹でる・焼く・炒める・炊くなどの調理方法が、例え一品だとしても入り混じることでできあがる。例えば、定食ひとつにしても、天ぷら(揚げる)・ほうれん草のおひたし(茹でる)・ご飯(炊く)・きんぴら(炒める)・カボチャの煮物(煮る)・味噌汁(茹でる)などの複数の作業を一度に行うことでできあがります。
③温度にこだわる
お店で和食が提供されるとき、その温度が非常に重要で、熱すぎても冷めすぎてもいけません。作り手最大のこだわりと、食べる側の味覚や美味しいと感じる神経が最大限にマッチするポイント、それが温度なのだと。かの有名な我が母が言っていました。
だからみんな少なくとも和食料理屋さんでは料理が冷めないうちに食べましょう。料理を食べるのはあなたで、iPhoneでもAndroidでもカメラでもありません。
和食の代表10つ
ここで、またしても”和食 代表”とGoogleったところ、なにやら「外国人がハマった!世界に誇る日本食ランキングベスト50」というまとめが。外国人がハマると言うことは、日本にきて食べた料理=日本の代表選手といっても良さそうなので、トップ10を見てみます。
①寿司
②焼き肉
③ラーメン
④天ぷら
⑤刺身
⑥唐揚げ
⑦カレーライス
⑧焼き鳥
⑨焼き餃子
⑩とんかつ
ちょくちょく日本料理?と思うものもありますが、まとめサイトに従います。
そして2016年にこのまとめができているということは、その頃からすでにこういった順位のイメージができあがっているということが分かります。
どうでしょうか。和食=ヘルシーという、イメージは沸きますか。
和食がアンヘルシーと思われる理由
和食はカロリーが低くない

トップ10の中に、揚げ物は3種、粉モノは6種、肉をがっつり使う料理は6種あります。これだけを見ると、ヘルシーとはとても言いがたいかもしれません。
百歩譲って刺身はヘルシーかもしれませんが、餃子は(そもそも中国料理な気がしますが)小麦粉・肉・油と結構ヘビーです。
和食は塩分が高め

寿司・刺身に醤油、天ぷらにめんつゆ、餃子に酢醤油、焼き鳥にタレ。基本的に和食はかなり塩を使います。そのため、日本人は高血圧患者が多いだとか。
特に寒い地域の人は、ご飯のお供に塩っぱい漬物を好みます。これは寒い地方では野菜の生育が難しく、冬に野菜不足になることを漬物でカバーするため。その点からも日本食の地域性は非常に高いと思います。
和食も意外とグルテンアリー

和食は洋食ほど小麦粉を使いませんが、それでもやっぱり小麦粉を主体とした料理が多い印象です。トップ10の中にも、小麦粉を使う料理が7種も入っています。
比較的グルテンフリー生活を実施しやすいとはいえ、和食のなかでも小麦粉を使うものには注意が必要です。

個人的に和食はヘルシー
さて、私の意見ですが結論
和食はヘルシーです。
ネタばらしするなら、「外国人が好きな日本食ランキングトップ10」にいる和食は、いわば和食の中でも美食に位置するためです。
でも、あなたにとって和食のイメージと、そこまでかけ離れたランキングではないですよね?
毎日トンカツを揚げて、お弁当に餃子を入れ、朝に寿司を食べ、おやつにラーメンを食べますか?あなたの昼のランチは毎回焼き肉ですか?毎朝天ぷらに大量のめんつゆを付けて食べますか?
そう、トップ10は美食の集いなのです。決して人気だからといって毎日食べるものではありません。ですが、私たちの大好きなメニューでもあるので、和食のイメージとして成り立ってしまっているのです。
この考え方を改めるためにも、日本の元来持っているハレとケの考え方を見直す必要があります。
和食のハレとケ

ハレとケ。と、言われると、今の若い世代には通じないかもしれません。
このハレとケは、日本文化の象徴ともいうべき日々の種類です。
ハレの日:行事・催事・お祭りなどの「非日常」の日のこと
ケの日:普段通りの「日常」生活のこと
ハレの日には、鯛の煮付けや牛肉のステーキなど普段食べないようなものを食べますが、ケの日には一汁一菜を基本としたいつも通りの食事を摂ります。
このハレとケをうまく使い分ける日本人の歴史こそが「和食がヘルシー」といわれる最大の要因だったはずなのです。
そこで先ほど出てきた「和食は塩分が高い問題」ですが、それは和食(ハレ)ばかりを食べる場合。日々和食(ケ)を中心にしていたら、問題はありません。
毎日食べられる和食

お米や味噌汁、納豆や焼き魚などの毎日味の飽きもこない、コスト面でも無理なく毎日食べ続けられるものこそヘルシーな和食です。
とんかつや寿司、天ぷらのように、たまに食べると美味しいけど毎日は食べ続けられないなあ…という類は、和食(ハレ)です。これに対して、「和食はアンヘルシー(健康的ではない)!!!」と、豪語するのは違いますよね。
一汁一菜に代表される和食(ケ)は、毎日継続的に食べられて、かつヘルシーです。カタカナや漢字の羅列した添加物を使うことなく作ることができます。
外国人が和食で痩せ、日本人は和食を避けて太る

よく、外国人が和食を徹底すると痩せるという話を聞きます。これは、和食の中でも和食(ケ)を実践するから。具沢山のお味噌汁に野菜のおひたしや、納豆、冷奴、ご飯に漬物。欧米の食事よりもかなりカロリーはおさえつつも、しっかり食べることで、いとも簡単に減量していきます。
ところが、日本人はどうでしょう。メタボに代表される、肥満や生活習慣病が現代病になっていますが、それは日本人が和食文化から離れてしまったためでもあると思います。
和食の糖質を恐れすぎている

実際、和食は糖質の割合が高いです。白いご飯、煮物の根菜類、あんかけもの、天ぷらの衣、そばやうどん。この”糖質”という見かけの悪者に気を取られて、糖質制限を実践するために白いご飯を断ち、ステーキに卵にチーズ、極め付けによくわからない減量サプリメントやスムージーで痩せようとしているのが今の日本人なのです。また「糖質制限中だけど、腸内環境のことを考えて乳酸菌飲料や野菜ジュースを飲んでます。」のようなチグハグな理論がまかり通ってしまっているのに、毎度驚きが隠せません。(乳酸菌飲料も野菜ジュースも糖質の塊です)
三食お米を食べてもデトックス効果があったりと、糖質はそんなに単純な話でもないです。

糖質制限は確かに効果が出やすく、BMI25以上の肥満傾向な人にはぴったりかもしれませんが、和食を手放すという点では全く頷けません。
痩せないと嘆いている方は、三食を昔ながらのしっかりご飯と味噌汁中心の食事にして、一週間続けてみてください。それだけで確実に体が絞れてくるはずです。(もしそれで1gも痩せなければ、ぜひご連絡ください)
結論:和食はヘルシーです
忙しい毎日の中で、丁寧に料理をする時間を確保するのは無理かもしれません。
そんな中でも、できれば積極的に和食中心のメニューを選ぶようにしましょう。ここで気をつけて欲しいのは、和食(ハレ)ではなく、和食(ケ)を選ぶこと。トンカツや天ぷらはたまのご褒美にして、できれば味噌汁や納豆などの毎日の食事に取り入れることのできるケの食事にすることが大切です。
最後に、参考にした本を紹介しておきます。
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