こんにちは、AI(@kwhr_ai )です。
私は2020年から完全にヴィーガンの食生活をしています。詳しくはこちらの記事を読んでください。
そんな私は普段の生活で買い物をするとき、パーム油が含まれていない商品を買っています。
日本では、あまり馴染みのない「パーム油」という言葉。
みなさんはパーム油の裏側をご存知でしょうか。
本記事では、
- パーム油を気にし始めたきっかけ
- パーム油と環境・生態系・社会問題
- パーム油が使われているところ
- おすすめ商品やサイト
についてお話していきます。
もくじ
パーム油を気にし始めたきっかけ
パーム油とは

パーム油とはアブラヤシの実から抽出されてできるトランス脂肪酸フリーの油です。
植物性の油として、一見健康に良さそうに見えますが、
- 環境問題
- 生態系への影響
- 社会構造の問題
を招いていると言われています。
環境問題を引き起こしていると知る

アブラヤシの原産地は主にボルネオ島(フィリピン・マレーシア)で、世界で消費されるパーム油の約85%を占めていると言われます。
そこではパーム油を搾取するために、アブラヤシの木がたくさん伐採(森林破壊)されています。
日本の約2倍の大きさとなるインドネシアのボルネオ島も、沿岸部から内陸部に向かって急速にアブラヤシ農園が広がり、島の面積の約1/3にあたる森がすでに失われている。
森林など植物は、二酸化炭素を酸素に変換(光合成)したり、土地の固定、生物の住処として根付いている大切な資源。
森林伐採によって、地球の温暖化など環境問題を引き起こしているといっても過言ではないでしょう。
生態系を脅かしている

アブラヤシの木が多く存在している熱帯雨林。
そこにはオラウータンや野生のサルがたくさん住んでいるにも関わらず、人間たちがパーム油を求めてアブラヤシの木を伐採し、住処を奪い続けているのです。
実際に、オラウータンが人間の手によって捕らえられている現実があります。
わかりやすい動画を見つけたので、気になる人は見てみてください。
社会的影響

世界のパーム油市場は需要が多く、パーム油を得ることで貧困から逃れられている人もいるのは事実です。
しかし、パーム油で稼ぐことのできた人々が上位に立つ(ヒエラルキー構造)流れも生まれてしまい、土地の権利をめぐる競争が地元民たちを襲っていることもまた事実です。
実際に、その争いから避難した人々、違法な土地奪取の報告などは珍しいことではないそう。
私たちがパーム油を搾取することよって、その土地の人々の社会構造にも変化を及ぼしてしまっているのです。
パーム油が使われているところ
安価で生産効率の高いパーム油は、あらゆるとことで使われています。
食品(お菓子・加工食品)

安価なお菓子やインスタント食品には、パーム油が含まれていることが多いでしょう。
植物油脂に関わる食品表示を考える協議会が、2017年時点でコンビニの定番商品45項目を対象にパーム油の使用有無の調査をしていて、結果を公表していました。
すでにネスレなどいくつかの企業ではパーム油から持続可能な植物油脂類への移行が進められています。
ネスレは、パーム油 グローバル サプライチェーンの衛星モニタリングを 100%実施し、森林破壊ゼロを目指すコミットメントを推進します。
それでもなお、いまだにパーム油を使った商品は多くあり、今後も変更する予定のない商品が多いそう。
化粧品

食品だけでなく、化粧品やコスメにも含まれているパーム油。
化粧品に配合される場合は、
- ナトリウムセッケン合成による起泡・洗浄
- カリウムセッケン合成による起泡・選択洗浄
- 感触改良
これらの目的で、固形石鹸、洗顔石鹸&洗顔料、洗浄製品、スキンケア化粧品、ボディケア製品、メイクアップ化粧品などに使用されます。
口紅やアイシャドウ、ファンデーションなど、普段何気なく購入・使用している化粧品にもパーム油が使われています。
化粧品に関しては、薬事法で「全成分表示」が義務付けられており、商品のパッケージもしくは商品HPで成分を確認することができます。
石鹸・シャンプー・歯磨き粉

化粧品だけでなく、石けん・シャンプー・歯磨き粉などの日用品にも含まれていることがあります。
油汚れをアブラで落とす、これが石けんの役割であり、そのアブラとしてパーム油が使われている商品が多いそう。
パーム油フリーの商品を選ぼう
ヴィーガンになってからというもの、健康だけでなく地球環境や生態系、社会構造の問題にも触れる機会が多くなりました。その中で感じるのは、
消費がある限り需要がある
そのため、私一人でも消費を止めればパーム油の需要を減らすことができると信じて、パーム油入り商品を避けるように努めています。
LUSHの石鹸

石鹸やコスメを取り扱うブランド「LUSH」では、パーム油を使わない取り組みをしています。
参考:ラッシュとパーム油の関係
多くの石鹸ブランドではパーム油を「植物油脂」と表示して使用されているので、わざわざ企業に問い合わせなければわかりません。
その中でLUSHでは安心してパーム油フリーな石鹸を購入することができるので、私も大好きなブランドです^^
油の種類が書かれた商品を選ぶ
できれば、「オリーブオイル」や「米油」など、明確に油の種類が書かれている商品を選ぶようにしています。
私の愛用しているiHerbでは、商品情報に詳細な油の種類が書かれています。
例えばこちらのチョコレート商品▼

この商品の説明欄を見てみると

植物油脂ではなく、細かい油の種類が書かれています。
もちろん、商品によっては植物油脂と書かれているものもありますが、多くの商品では詳細に油の種類が書かれているので、かなり助けられています。
ちなみにiHerbではパーム油が使われている商品もかなりわかりやすく明記されています。
とある商品▼

ヴィーガンでパーム油を使っていない商品は比較的多い印象。でもしっかり原材料チェックは怠ることはできません。
フェアトレード商品
※必ずしもフェアトレードの商品にパーム油が含まれていないというわけではない
パーム油の中でもフェアトレード(公正な取引)の元製造されたパーム油や原材料を使ったものを選ぶことで、発展途上国の生産者の方々に寄り添った消費行動ができます。
そのため、普段からなるべくフェアトレードな商品を選ぶようにしています。
まとめ
私自身、ヴィーガンになる前からこのパーム油問題には注目していました。
環境問題で言えば、レジ袋の有料化、大手飲食店でのストローの廃止などのプラスチック問題は、最近のホットな話題でしょう。
しかしながら、パーム油についてはなかなか話題に上がらないのが事実。
普段の生活でパーム油製品を使わないようにする方法はいくらでもあります。
私くらい気にしなくても大丈夫と思うのではなく、一人ひとりの小さな行動から綺麗な地球に変化していくことを祈ってこれからも行動していくつもりです。
ここまで読んでいただきありがとうございました、それではまた!
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