こんにちは、健康オタクのAI(@kwhr_ai )です。
「納豆」:自家製で作るとすれば、鍋ごと保温する、藁に包む、炊飯器を使う、暖かい地域に引っ越す、納豆菌をどこからか手にいれる…など、枚挙にいとまがないほど歴史の深い食品です。
いやあ、納豆は自作してみたかった発酵食品のひとつ。
ふと気になって、先日思い立って作ってみたら、
こんなに簡単にできんの???
と、拍子抜けしてしまったので、覚書として書きます。
ちなみに、私が納豆作りで使ったのはヨーグルトメーカー。
そのアイリスオーヤマのヨーグルトメーカーのレシピに「納豆」が載っていたんですよね。
ということで、疑心暗鬼ながらも念願の自家製納豆をヨーグルトメーカーで作った挑戦記録。
もくじ
納豆の基本
納豆をおうちで作る前に、どうせならみんなで納豆のお勉強をしましょう。
ということで、発酵に興味のある人ならぜひともおすすめしたい本である
の中から納豆についてをご紹介します。
納豆菌を知る
大豆の中で発酵して、あの粘り気を生産する主役は納豆菌であり、日本で食される納豆菌の名前はBacillus nattoです。(ナットーなんです)
納豆菌は枯草菌と呼ばれる菌の仲間で、同じ仲間の中には食中毒細菌であるBacillus subtilisなんかもいます。ただ、同じ仲間だからと言ってナットーも悪者という訳ではなく、むしろナットーは善菌です。
納豆菌(ナットー)は、熱に強く100度の熱湯中でもすぐには死滅しません。逆を言えば、殺菌処理を施すと有害な菌は死滅し、納豆菌だけが残ります。
納豆の歴史

納豆は縄文時代(土偶とかあの辺)の終わりに起源があるとされています。当時中国から稲作が伝わり、米作りの際に余る稲わらをどうにかしようと考えた我々の先祖が、大豆を煮たものをそれ(稲わら)に入れて保存した結果、納豆が生まれたそうです。
江戸時代になると納豆屋さんができるほどメジャーな食材へと変貌を遂げ、今日の日本の食卓に欠かせない発酵食品になりました。
(今も藁に入れて売られるのは、やはり当時の稲わらの名残なのでしょう)
大豆と納豆菌さえあればできる
さて、納豆作りに欠かせない材料はたった2つだけ、大豆と納豆菌です。
蒸した大豆に、納豆菌(市販の納豆)を加えて、適温環境下で放置しておけば完成なのです。
豆知識:世界の納豆
ここは納豆オタクでもない限り読み飛ばしてください↓
実は、納豆は日本固有の食べ物と思われがちですが海外でも生産されています。
国名 | 発酵食品 | 微生物 |
日本 | 糸引納豆 | 納豆菌 Bacillus natto |
大韓民国 | 清国醤 | 枯草菌 Bacillus subtilis |
インドネシア | テンペ | クモノスカビ Phizopus oligosporus |
中国 | 淡豆鼓 | 枯草菌 Bacillus subtilis |
ネパール | キネマ | 枯草菌 Bacillus subtilis |
ビルマ | ペーポッ | 枯草菌 Bacillus subtilis |
タイ | トゥア・ナオ | 枯草菌 Bacillus subtilis |
ブータン | リヒ・イッパ | 枯草菌 Bacillus subtilis |
インド | アクニスザチェ | 枯草菌 Bacillus subtilis |
自家製納豆の作り方
納豆の作り方は基本的には
大豆と納豆(菌)を混ぜる
で、できます。
そして
①市販納豆をそのまま使う
or
②納豆菌をお湯で抽出する
の2パターンで作ることができます。
基本の材料

乾燥大豆から作る場合
・乾燥大豆 100g
・乾燥大豆を戻す用の水 豆の3〜4倍
・市販の納豆 20g
大豆を煮ると乾燥状態の2〜3倍になります。その量に合わせて市販の納豆の量を決めましょう。
蒸してある大豆を使う場合
・蒸し大豆(水煮でも可) 250g
・市販の納豆 20g
①市販納豆をそのまま使う
プラスαで必要なもの
・空の牛乳パック
・かき混ぜるための菜箸
手順
※蒸し大豆や水煮を使う場合は3の工程から
① 乾燥大豆を戻す用の水に一晩漬けておく。(この時水につける前にしっかり洗って汚れを落とす。
② 1の水を捨て、鍋に移して豆が隠れるくらいの水をいれる。沸騰させ、途中でアクをすくいながら20分ほど煮る。(指でつまんで簡単につぶれるくらいまで)
③ 牛乳パックにお湯をかけて、殺菌する。(1Lの容器は縦が長すぎるので、ちょうどいいところまで切って折りたたむと使いやすい)
④ ②の大豆があたたかいうちに市販の納豆20gと混ぜ、牛乳パックへいれる。(蒸し大豆や水煮は別の容器に移して、電子レンジで600w 40秒ほど加熱)
⑤ 牛乳パックの口は開けたまま、ふきんやキッチンペーパーをふわりとかぶせる。
⑥ ヨーグルトメーカーの温度・時間を45度・24時間にセットしてボタンを押す。
ポイント
・完成に近くと納豆の独特の香りが強くなるので、できれば換気扇の近くに置いておくといいです。
・冷蔵庫で2〜3日放置しておくと、味がよく馴染んでよりおいしくなります。
②納豆菌を取り出して使う
プラスαで必要なもの
・お湯
・熱殺菌した容器(小鉢サイズ)
・熱殺菌したスプーン
納豆菌を取り出す手順
A. 市販の納豆から滅菌したスプーンを使って納豆をひとすくいし、滅菌した容器(小鉢)へ移す。
B. お湯を納豆が浸るくらい入れて、よく混ぜる。(このお湯に納豆菌が溶出してくる)

納豆菌は強い菌なので、少々熱くても大丈夫ですよ〜!
C. 納豆菌の入ったお湯を上記の手順4の大豆に入れてよく混ぜる。

かける量は大豆200gに対してスプーン3〜4杯程度。
もちろんこの時のスプーンは煮沸殺菌か、熱湯をかけて殺菌してください。
D. 以下手順同じ。
完成はこちら
▼市販の納豆をそのまま使って作ったもの▼

▼納豆菌を抽出して作ったもの▼

納豆菌を取り出して作ることのメリットは、市販の納豆(古い豆)が入らずに生きの良い大豆だけで納豆が作れるところです。

どうしても時間が経つと古い納豆は小さくなってかたくなり、歯触りが悪くなってしまいます。
お湯使うのめんどくさい!
市販の納豆混ぜる方が楽ちん!!
という人はもちろんそれでもオッケー!
私もめんどくさい時は市販の納豆混ぜ込むスタイルにしようと思います。
容器は牛乳パックやジップロックでOK
アイリスオーヤマのHPやレシピ集には牛乳パックと書いてあったのですが、普段牛乳を飲まない人としては困りますよね。
かといって、付属の容器やタッパーを使うと納豆のにおいが移るかも。
なので、私の場合はジップロックを使いました!

牛乳パックより入れるのも簡単だし、牛乳パックのように一度何か別のものが入っているわけではないので、比較的衛生的にも良いと思います。

もちろん空気が出入りできるように、少し開けておきます。
まとめ:おうちで納豆は作れます

おうちで納豆、ただ放置しておくだけで簡単にできるし、何より自分で作ったぜ!感が出るのでお気に入りになりそうな予感です。
毎回生まれるあの納豆のパックをゴミの日までゴミ袋に入れておくのが苦痛だったので、これは良い解消法になるでしょう。
もちろん、ゴミも減らせるので一石二鳥ですね。
参考:【不要なゴミを減らす暮らし方】ゼロウエストを遂行するための5R
おうちで発酵食品に挑戦してみたいけど、何からしたら良いかわからないという人は、納豆やヨーグルトが手軽に作れるヨーグルトメーカーを一台持っておくと便利ですよ^^
長い目で見れば節約にもエコにもなりますよ〜!
アイリスオーヤマは安くて多機能なので個人的にオススメです^^
それでは、今回の記事で多くの人が納豆作りに興味を持っていただけたら幸いです!
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