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ダイエット系お茶の効果を徹底調査【実際どうなの?】

お腹のたるみが気になる、最近ちょっと太った気がする。そんな時は、藁にもすがる思いでダイエット飲料に手を出したくなる。お気持ちわかります。

でも、そのお茶に入っている成分の効能について、しっかり理解していますか?

そんな今回は、ダイエット茶として有名な、あの3つのお茶について、ヒトへの有効性評価の実験結果と、本当に効果があるのかという点を詰めていきたいと思います。

商品紹介(有効成分)

ダイエットに効果があると言われて名高い「黒烏龍茶」「特茶」「ヘルシア緑茶」3種に絞って今回は調べてみます。

では、一つずつ、企業のHPに乗っていたデータを参考に解説していきます。

黒烏龍茶(サントリー)

企業のHPを見てみると、 黒烏龍茶には「ウーロン茶重合ポリフェノール」が含まれており、そして
ウーロン茶重合ポリフェノールは、血中の中性脂肪上昇を20%抑制するという報告がありました。

ヒトへの実験方法と結果

成人20名を対象に、ウーロン茶重合ポリフェノールを68 mgもしくは8mg配合したウーロン茶を飲んでもらい、食後5時間までの血中中性脂肪を測定するというもの。

サントリー黒烏龍茶公式HPより

ウーロン茶重合ポリフェノールを多く含んだ飲料を飲んだ方が赤で示されています。食後2時間後から血中の中性脂肪量がどんどん増加しなくなっています。4時間後からは減っていますね。
これは、ウーロン茶重合ポリフェノールの持つ、脂質吸収抑制効果のおかげです。

脂質吸収抑制効果

通常は食事中で取り込んだ脂質をお腹の中で取り込むために分解して消化・吸収し、再び脂肪を合成して、血液に乗って全身へ運ばれます。

ですが、ウーロン茶重合ポリフェノールは、脂質を腸管内で素通りさせることで、血管内の脂質を減らすことができるのです。

確かに、食事中の脂質の吸収を抑えれられるのであれば、なんだか太りにくそうですが、もともと体内に蓄積された脂肪(いわゆる体脂肪)の分解のん点でみたら、どうなの?という感想はあります(個人的意見です)。

特茶(サントリー)

特茶に含まれるケルセチン配糖体は、🔗脂肪分解を促進する働きがあるそうです。

ヒトへの実験方法と効果

成人172名を対象に、2群に分けてそれぞれ特茶の有効成分であるケルセチン配糖体を含む/含まない緑茶を一日1本飲んでもらい、12週間に渡って腹部全脂肪面積を測定するというもの。

特茶HPより

特茶を飲んだ群において、腹部全脂肪面積が確かに減っています。これはケルセチン配糖体の脂肪分解効果によるものです。

脂肪分解効果

🔗コーヒーの健康効果の時に、詳しく説明していますが、体脂肪や食事中の脂肪は、脂肪分解酵素によって分解され、活動のエネルギー源となります。

ケルセチン配糖体は、この、脂肪分解酵素の活性を助ける働きを持つと言われています。つまり、どんどん体脂肪を分解して、私たちの生きるエネルギー源となるわけです。

特茶はこのケルセチン配糖体を多く含んでいるので、体脂肪の分解を促進してくれるみたいですね。

ヘルシア緑茶(花王)

ヘルシア緑茶には、「茶カテキン」が多く含まれている模様です。
茶カテキンは、体脂肪を燃やしてエネルギーにするのを助けるため、こちらも脂肪燃焼効果が期待できます。

ヒトへの試験と効果

茶カテキンは、脂質の分解と消費、つまり「脂肪代謝」を促進すると言われています。

正しくは、脂肪代謝に関わる酵素の活性を高めます

↓実験内容はこちら↓

健康成人 14人を二つのグループに分けて、A)茶カテキン飲料(570mg)と、B)茶カテキンなし飲料 を1日1本、8週間摂取してもらいました。

その後、脂肪代謝を測定した結果がこちら↓(ヘルシア緑茶公式HPより)

A)茶カテキン摂取群では、B)茶カテキン入っていない飲料群(対照群)と比べて、脂肪代謝量(脂肪を分解してエネルギーとして消費する量)140%高まっていました

それほど、茶カテキンには脂肪代謝を促進する力があるのですね。

また別の実験では、

軽度肥満(平均BMI26)の男女80人を、茶カテキン飲料の多い群と少ない群に分けて、1日1本、12週間飲んでもらいました。

その結果はこちら↓

対照群(少)は、そこまで全脂肪面積が変化しなかったのに対して、茶カテキン飲料(多)群はかなり減っていますね。

つまり、茶カテキンには脂肪代謝を高めるためでなく、実際に身体の脂肪である体脂肪を代謝して、燃やす働きが十分にあるということがわかります。

捕捉:特茶とヘルシア緑茶ってどう違うの?

ここで区別するためにちょっと詳しく説明を。

特茶は脂肪分解を活性化させるのに対し、ヘルシア緑茶は脂質が分解されてできた脂肪酸(材料)を使って、脂質代謝(消費)するのを助ける効果があると言うことです。おそらく、ヘルシア緑茶の茶カテキンには、脂肪を分解する力があるとは思いますが、消費する力の方が強いと思います。

実際に効果あるの?

正直言って、これらのお茶を飲むことでダイエット効果はあると思います。これだけの有効成分が含まれているのですから、痩せることは可能です。

ただ、「飲むだけでは痩せない」可能性が非常に高いです。

ここで私の考えるデメリットをあげてみます。

デメリット:コスパの悪さ

まず、これら3つのドリンクの共通点は、「トクホ」認定されているところです。

「トクホ」は、消費者庁による審査で、本当に有効成分であるものが入っていると認められた商品に対して与えられるものです。あの、ヒトのマークがついてるやつ。

ただ、「トクホ」に認定してもらうと信頼性が高まる一方で、「トクホ」に認定してもらうまでに膨大なお金がかかるのです。企業側は、この「トクホ」にかけた経費を取り戻すために、商品を割高で売ります。

黒烏龍茶:160円/350 ml
特茶:170円/500 ml
ヘルシア緑茶:160円/350 ml

これを、高いと思うのか、安いと思うのか、これは人それぞれですが、私は高いと思います。

普通はペットボトル1本500 mlのお茶が100円で売られている時代ですよね。高いです(笑)

ダイエットに大切なことは、「継続」できるかどうかです。値段が高いと、なかなか継続は難しいのではないでしょうか?

デメリット:運動が必須

これだけの有効成分があるとは言え、飲むだけで痩せるのは正直難しいです。正確に言えば、「飲む+運動」でやっと効果が出ると思います。

基本的に今回示した3つは体脂肪を減らすことに着目されています。体脂肪は、食事中の余分な脂質が蓄積してできたものであり、また私たちの身体の中の臓器を保護する上でも重要な部位。本能的に、簡単に手放さないようにしっかり埋め込まれてしまうのです。

そして大きな問題として、

脂肪が分解されても、消費しなければまた脂肪に戻ります。

運動嫌だから、お茶に頼ろう〜と思っていたら、ただお金の無駄遣いをしていた、なんてことも。

他のものでも代用できるのでは?

「トクホ」のお茶に頼るのもいいですが、通常のウーロン茶や緑茶でも代用できるかと思います。

ウーロン茶にもポリフェノールはたくさん含まれていますし、緑茶もポリフェノールや茶カテキンが含まれています。いつも食事の時に、ラテやジュースを飲んでいたのならば、ウーロン茶や緑茶に変えるだけでも、長期間かければ必ず変えられると思いますよ。

まとめ:効果はある、けど他のものでも良さそう

トクホなだけに効果の期待できる商品ですが、個人的な意見としては、値段が高いのと、結局は体脂肪を減らすためには運動が必須ということで、私は通常のウーロン茶や緑茶でいいんじゃないかなって思います。

機会があれば、実際に自分の身体で実験しようかな、なんて思ったりします。(もちろんランニングのような有酸素運動なしでやってみますよ)

飲まないよりか飲んだ方がいいんだろうけど。

結局は個人の自由ですね(笑)

ただ、有効成分やその成分がどのような効果を持つのか、きちんと知った上で商品を使う/飲むのが大切だと思います。

ABOUT ME
ai
管理栄養士免許取得するも、研究に魅了されて、現在博士課程の大学院生(乳酸菌)/ 健康オタク、海外旅行マニアです。インスタグラムで日々の食事など公開中。