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セリアック病と、リーキーガット症候群 【特徴・原因・診断基準について】

こんにちは、グルテンフリーヤーのAI(@kwhr_ai )です。

兼ねてからグルテンフリー生活を継続しています。

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グルテンフリーとは、小麦粉(グルテン)を取らない食事生活方法。パンや麺類だけでなく、揚げ物から餃子の皮まで、あらゆる小麦粉製品を取りません。その代わり、お米やオートミールなどの穀類をしっかり食べ、野菜、肉魚などの素材そのものを積極的に取り入れていきます。

グルテンフリーは、誰しもすべきというわけではありません。

体質によって、小麦粉の合う・合わないがあり、その相性は「腸」が鍵を握っています。そのグルテンの影響で引き起こされる疾患として、セリアック病リーキーガット症候群がよく挙げられます。

この二つ、腸について興味のある方なら聞いたことがあると思いますが、いまいち違いがわからない、なんてことも。

そこで今回は、この2つの症状「セリアック病」と「リーキーガット症候群」についてお話していきます。

セリアック病について

セリアック病とは自己免疫疾患のひとつであり、小麦粉に含まれるグルテンに対して異物だと反応し、自分の小腸粘膜を攻撃してしまうことで起きる病気です。

パンやピザを食べるイメージの強いアメリカでは、実に100人に1人がセリアック病だと言われています。また、別名、グルテン敏感性腸疾患や、セリアックスプルー(脂肪便症)などとも呼ばれます。

簡単なメカニズム

通常、私たちの小腸はひだ状の”絨毛”が表面を覆っていて、表面積を広げて吸収率を高めています。

食事中の栄養素を吸収する大切な腸の表面

食事中のグルテンに過剰に反応し、私たちの免疫システムが自分たちの腸粘膜を攻撃します。そうすると、腸の表面のひだ状の絨毛がどんどん平らになり(図下)、吸収率がどんどん低下していきます。

その結果、お腹を下し(下痢)、腸が水分を溜め込み(浮腫み)、腹痛や吐き気を招くこともあります。そして何より、栄養素の吸収率が低下するので、ビタミンやミネラルが不足し、体調不良を招いてしまいます。

セリアック病が関係する疾患

セリアック病はそれ単体で起きることももちろんですが、さまざまな疾患に伴い発症してしまうとも言われます。

関節性リウマチ
ループス(全身性エリテマトーデス)
1型糖尿病
甲状腺疾患
自己免疫性腸疾患
アジソン病
シェーグレン症候群
ダウン症
ターナー症候群
乳糖不耐症
大腸ガン
腸リンパ腫

参考:Healthline

よく分からない疾患名もあると思いますが、ここに挙げた疾患のほとんどが、”自己免疫“に関わる疾患です。

腸の中の免疫システムはかなり複雑で、少しの刺激に対して「自己か、敵か」と判断する要素も、本当に個人差があります。

セリアック病の診断基準

セリアック病の方は、トランスグルタミナーゼという酵素の値がかなり高くなっています。

トランスグルタミナーゼは、平たくいうならばAというアミノ酸にくっついているものをBという別のアミノ酸に転移させたり、アミノ酸同士をくっつける酵素です。食品においては、このような化学反応によって、魚のすり身(かまぼこ)や麺に粘りを与えます。

このトランスグルタミナーゼが私たちの体内で過剰に働くことによって、グルテンの形を変え、その結果私たちの体が形を変えたグルテンに対して異物と認識し、腸粘膜を攻撃してしまうのです。

他にも血球数値や肝機能、コレステロール値や血清アルブミン値を総合的に評価して診断されます。

リーキーガット症候群について

リーキーガット症候群については、未だ医学的に完全に証明された病気ではないようです。(2019年10月15日)ですが多くの医師たちはこの疾患の存在を認めています。

リーキーガット(leaky gut)の名前の通り、簡単にいうと腸に穴があき、食事中のタンパク質や環境中の毒素、化学物質に到るまで腸内で吸収されている状態をさします。

このような状態では血中の異物(タンパク質、毒素、化学物質)が多すぎて、私たちの免疫システムがパニックを起こします。

その結果、下痢や便秘、腹部膨満感などの腸疾患に加えて、貧血やアレルギー、化学物質過敏症、頭痛などの諸症状から精神疾患(不安障害、不眠症など)を招きます。

リーキーガット症候群の原因

諸説ありますが、野菜・果物を食べない、砂糖や小麦粉製品中心の生活、抗生物質の多用、アルコールの多飲、ストレスなどがあります。セリアック病と違い、リーキーガット症候群ではその原因は多岐にわたるようです。

リーキーガット症候群の診断基準

アレルギー検査や、ラクツロース/マンニトール試験と呼ばれるものを行って診断されるようです。日本ではまだ主流の疾患ではないので、診断できる病院は少ないでしょう。

二つの疾患の違い

セリアック病は、小麦粉(グルテン)に対して自己免疫が働き、自分の腸を攻撃してしまうのに対し、リーキーガット症候群はさまざまな要因で腸に穴が空き、漏れ出してしまうことで免疫システムが乱れることを指します。

両者ともに、小麦粉が関係しているのももちろんですが、それ以外の現代社会での食生活も間接的に関わっているようです。

両疾患の治療方法

グルテンフリー生活

セリアック病もリーキーガット症候群も、小麦粉中に含まれているグルテンに原因があります。ですので、治療法の第一としてはグルテンフリー生活を続けてみるしかないでしょう。

一度小麦粉を摂らない生活を継続してみて、そこで不調が改善されるかどうかを判断してみましょう。それでも不調が解消されないようであれば、理由は別の所にあるはずです。

腸内環境改善

ストレスや抗生物質の多用によって、腸内環境が乱れてしまうと、私たちの免疫システムも乱れてしまいます。発酵食品や、プロバイオティクスなサプリメントを摂って、腸を整えましょう。

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ストレスを貯めない/解消

ストレスなどの精神面と、腸は自律神経で密接に関連しあっています。

腸の運動を支配する自律神経【大事なことはバランスです】忙しい毎日のストレスや、偏食、睡眠不足などの荒れた生活習慣。そんな日々が続くと、なんとなく腸の調子も悪い。便秘や下痢になりやすい。 ...

そんな腸のためにも、食事以外でできることはストレスを溜めないで解消してあげること。しかも、食べることで解消してしまうと本末転倒です。必ず“消費”することで解消しましょう。例えば運動、ヨガ、映画鑑賞、読書などです。

まとめ:腸は脳より敏感な器官

腸を取り巻く話題は近年のホットなトピックスです。

腸は第二の脳とも呼ばれますが、かつては生き物の発祥は腸だったとも言われます。そのくらい、私たちの体に深く深く働きかけてくる腸。かなり繊細な免疫システムで私たちの体を守ってくれています。

昔と比べて、今現代は、「飽食、食の欧米化、ストレス社会」などの要因で腸が傷つきやすい環境とも言えます。だから、セリアック病やリーキーガット症候群などが顕著に社会で問題視されるようになったのではないでしょうか。

そんな中でも、自分の腸を見つめて、大事にできる食・生活習慣を身につけましょう。

ABOUT ME
ai
管理栄養士免許取得するも、研究に魅了されて、現在博士課程の大学院生(乳酸菌)/ 健康オタク、海外旅行マニアです。インスタグラムで日々の食事など公開中。