本のアウトプット

“欧米人とはこんなに違った日本人の体質”で見直す、日本の健康法

こんにちは、健康オタクのAI(@kwhr_ai )です。

普段、みなさんは”体質”という言葉をどこで使いますか?

冷え体質、痩せ体質、太りやすい体質、怒りっぽい体質、恋愛体質…

あなたが何気なく使う無数の体質。つまり体の性質ですが、これを無視した生活スタイルを送っていませんか?

マッチョになりたい人
マッチョになりたい人
あの欧米人みたいに太い腕と逆三角形を目指して筋肉もりもりになりたいから、◯イザップに習って糖質制限しよう!脂質とタンパク質中心にするぞ!
美容好き子
美容好き子
あのミランダカーが、◯◯が痩せるって言ってたから、早速取り入れてみよう!

どうやら、その体質は私たちの古くからの祖先の遺伝子レベルで変わってくるようです。

欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」」を読んで、改めて気づいた日本の減量方法や病気の予防法に関する矛盾やポイント4点についてお話していきます。

こんな人にオススメ

・ダイエットがうまくいかない人
・健康のために何をしたらいいか分からない人

結論から言うと、目から鱗と言うより、そりゃそうだよね、忘れてた…と言うことの方が多いです。でも、案外この当たり前のことを無視して生活習慣病予防やダイエットをしているのが日本人だなあと言う気持ちになりました。

 

欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」

筆者の奥田昌子さんは内科医のお医者様で、京都大学の医学部博士過程を卒業されています。主に予防医学に特化した書籍をいくつも執筆されていて、「日本人の健康」に関する専門性の高い本と言えば結構な頻度で目にするお名前です。

今回紹介する本は、そもそも予防医学を適用する場合に欧米人と日本人で大きな差があるから、多くの研究結果を鵜呑みにしたり他国の食事内容を真似するのはやめましょうと言うお話でした。

その中で、ハッと気づかされるポイントが5つあったので紹介していきます。

「日本人の体質」から学んだ4つのポイント

1. 日本人は筋トレしても”やせ体質”になりにくい

日本人にとって意味のない健康法は意外とたくさん合って、例えば、「牛乳を飲んでカルシウムを補給する」「オリーブオイルで健康になる」などが挙げられます。

その中でも特に注目したいのが、「筋トレと痩せ体質」。

人間の筋肉は、筋繊維という細い繊維が集まってできていて、この筋繊維には赤と白の2種類があります。赤い筋繊維は「遅筋」といい、ゆっくりと長い時間にわたって働きます。一方で白い筋繊維は「速筋」といい、瞬間的に大きな力を発揮できるのが特徴です.

アフリカ系の人が筋肉全体の約70%が白筋であるのに対し、欧米白人は50〜60%が白筋、日本人を含む黄色人種は逆に70%が赤筋と言われ、アフリカ系の人がオリンピックの短距離走で活躍するのはこのためと考えられています。

P36, 37より

日本人が筋トレで「筋肉を太くしたい」となると、割合の低い白筋(速筋)を集中的にトレーニングする必要があるのですが、これは効率が悪いみたいですね。

でも筋トレしたら痩せるって言うじゃん!

と思う方もいますよね。その通りで、筋トレ自体に消費カロリーがあるので、痩せるには痩せます。ですが、筋肉を太くして、筋肉の割合を多くすることが難しいので、ひたすら継続的に筋トレをしないと痩せ体質になるには難しそうです。

AI
AI
モデルさんやんボディビルダーの方は、綿密なトレーニングメニューと食事管理をして美ボディを作り上げているということをお忘れなく。

2. 日本人の体質に糖質制限は危険

さて、日本人と欧米人では、実は糖質制限の効果にも特徴的な差が見られるのです。

そのキーとなるのが、インスリン分泌量

100年前の日本人はカロリーの80%を炭水化物から摂取していました。この比率が現在では50〜60%まで下がっています。お米を食べる量も50年前の半分になりました。

P70より

糖質制限が正義なら、現代の日本人は糖質を食べる量が減ったので、痩せている人が多いはずです。それなのに、お米をあまり食べない今のほうか肥満や生活習慣病が問題視されているのはなぜでしょう。

それはまさに↓

よく聞くであろう食の欧米化が原因のひとつです。

私たちの食事内容はおかず中心になっただけではなく、糖質制限の波にとらわれてどんどん主食(ご飯)の摂取量が減っていきました。

炭水化物の摂取が減ると、少ないインスリンではブドウ糖を十分確保できません。膵臓はインスリンの分泌を高めようとがんばりますが、次第に疲れて機能が低下します。インスリンを作る細胞の数が減って、残った細胞もインスリンを十分作れなくなり、やがてインスリンをほとんど分泌できなくなると、それほどの肥満で無くても糖尿病になってしまうのです。

P70より

つまりは、日本人は元来インスリン分泌量が少ないので、身体にとって必要な糖質を”ご飯”から得ていたのに、今では糖質制限でご飯の量が圧倒的に足りなくなり、インスリン分泌能を酷使してしまっているのです。

糖質制限の第一人者や、声を大にしてその効果を盛り上げている著名なお医者様の多くは欧米人です。つまり、インスリン分泌量が多い欧米人の身体に合う食事スタイルが、日本では主流になってしまっているのです。

3. 日本人の体質の裏には大豆や魚の力

みなさん、大豆製品や魚は好きですか?

食の欧米化が進み、伝統的な魚料理や大豆料理の摂取量が減ったとはいえ日本人は未だに魚・大豆好きです。(お寿司や豆腐・納豆は好まれていますよね?)

日本人一人あたりの魚介類の消費量は今も世界トップクラスで、2006年と2007年の調査によると、EPAとDHAを米国白人の4倍摂取しています。

P124より

そう、私たちの遺伝子レベルで刻まれている、魚・大豆を好む食習慣は大事に継承されていくべきなのです。ですが、いくら消費量が多いとはいえ減少傾向にあることに間違いはありません。

じゃあ、魚や大豆製品を食べると何がいいのか。

それは、動脈硬化や心臓病などの血液関係の疾病予防です。

まず押さえて欲しいのが、コレステロールの種類。

コレステロールには2種類あって、悪玉コレステロール(LDL)と、善玉コレステロール(HDL)に分けられます。

悪玉コレステロールは、肝臓から全身に運ばれますがその時に血管の壁にへばりつき、酸化されて血管の口径を狭くすることで、血流を悪くします。一方で、善玉コレステロールはこの悪玉コレステロールを肝臓へと再び連れて行く働きを持ちます。

つまり、動脈硬化などの血管疾患を防ぐためには、悪玉コレステロールを少なくして、善玉コレステロールを増やすことが大切なのです。

そこで重要なのが、魚・大豆製品です。

魚、特に青魚にはEPAやDHAといった不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。

EPAは中性脂肪の合成をおさえ、その分解を促すことで体内の中性脂肪を減らします。また、冠動脈がふさがる原因になる血の固まりをできにくくする働きもあります。DHAは中性脂肪だけでなく悪玉LDLも減らします。でも善玉HDLは減らしません。

P123より

また大豆製品にはイソフラボンと言う、女性ホルモンのような働きをする物質が豊富に含まれています。女性ホルモンは悪玉コレステロール値を上げにくく、善玉コレステロールを下げにくくする作用を持ちます。

つまり、脂質を多く摂取してきた欧米人と比べて魚や大豆を常食してきた日本人は、動脈硬化や心臓病などの血管に関わる疾患に罹患する可能性が十分に低いと考えられるのです。

お肉もいいけど、しっかり大豆製品と魚も食べましょう!

4. 日本人の体質と腸内環境

腸内環境がダイレクトに関わる疾患と言えば大腸がんで、もともと欧米人に多い病気でした。それが、実は現代日本においても増えてきている病気の1つになってきました。

健康オタク子
健康オタク子
日本人でも大腸ガンが増えてきたのは、やっぱり食の欧米化のせい?

確かに、元来の一汁三菜のような食事から肉中心の糖質制限食のような食生活が一因のように見えます。圧倒的な食物繊維不足から、便秘で悩む方も少なくないはずです。

ただ、今の日本人もそこまで腸内環境が悪いわけではないのです。

日本、欧米、中国などの12ヵ国から合わせて750人に参加してもらい、腸内細菌と、腸内細菌が持つ遺伝子を国ごとに比較したのです。

日本人の腸内細菌は、外国人とくらべて、ビフィズス菌をはじめとする善玉菌が多く、悪玉菌がわずかでした。ご飯などの炭水化物から無駄なく栄養を引き出すのに役立つ細菌など、体に有益な機能を持つ細菌が多く生育し、不要なガスを作る細菌は少なく、さらには、日本人の腸の細胞の遺伝子はキズがつきにくいことを示すデータも得られました。

P185より

つまり、日本人は欧米人とくらべて比較的キレイな腸内環境を持っておきながら、食生活の欧米化や飲酒・喫煙によって大腸ガンのリスクを自ら増やしていると言うことです。

AI
AI
それ、めちゃくちゃもったいなくないですか???

日本人の”体質”は恵まれている

今回お話しした4つのポイントは、本の中の一部であり代表的なものです。

もともと野菜と魚、大豆にお米中心の食生活を送っていた日本人の体は、ある意味欧米人とくらべて非常に病気の罹患率が低い体質とも言えます。

ご飯をしっかり食べるからインスリン分泌量は少なく済み、魚中心の生活で血管は美しく、野菜摂取量が多いことからも腸内環境は綺麗で整っていました。

しかしながら、このような体質をムシして糖質制限と筋トレに励み、喫煙と飲酒を繰り返し、文明の進化に伴い1日の中の活動量まで減少してきました。その中で、健康に気をつかうためにサプリメントやジム通いをする姿には、一種の違和感を感じます。

多くの情報は、実は日本人を対象に研究したものと言うより欧米向けのものが少なくありません。ようは、日本人に限らず“自分の体質をしっかり見極めてそれに合った食・生活を送る”ことが大切だということですね!

気になる方はぜひ読んでみてください!

 

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ABOUT ME
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管理栄養士免許取得するも、研究に魅了されて、現在博士課程の大学院生(乳酸菌)/ 健康オタク、海外旅行マニアです。インスタグラムで日々の食事など公開中。